Rubyの作者

 プログラミング言語Rubyの作者であるまつもとゆきひろ氏の興味深いインタビューがあったので紹介します。

 その中で一つだけ引用。

まつもとさんは、Rubyがしばしば「国産」「純国産」と呼ばれ、「国産なんだから応援しよう」「国産だから使う」というような評価をされることについて、どのような感想をお持ちでしょうか?

matz:

正直なところ、国産なんだからというフレーズには少々抵抗があります。日本人のためのプログラミング言語を作ったつもりはありませんし、日本のためにという思いもそれほど持っていません。もはやRubyのもっとも活発なコミュニティは英語によるメーリングリストruby-talkであり、日本のRubyと呼ぶべきものではないように思います。

しかし一方、私が日本人であることや、英語が下手くそな点は否定しがたい点もあります。日本人であることがRubyに影響を与えたのかどうかは自分でも分かりませんが。それにいろいろなところから支援を引き出すのに「国産」、「日本発」というキーワードを利用したりする私は「曖昧な日本の私」でもあったりします。ある意味ずるいんですが、大人が現代を生きていくためにはそういう小賢しさが必要なときもあります。悲しい。