11.16 Reading List
最近読んだ本のリスト。
勢古浩爾『ああ、自己嫌悪』、PHP新書、2005
また勢古の本を読んでしまった。『思想なんていらない生活』あたりまではよかったが、これを読んでますます「大丈夫か、勢古よ」と言いたくなってしまった。何か変な方向に行っている気がする。まともな人の代表だと思っていたのに、妙な開き直りが見られるうえ、あの文体がさすがにうるさすぎるレベルになってるよ。
加賀野井秀一『ソシュール』、講談社選書メチエ、2004
構造主義の生みの親の生みの親?くらいだろうと思われるソシュール。この本読んでようやく、コノテーションというものがわかった気がする。
内田樹『寝ながら学べる構造主義』、文春新書、1999
さすがに寝ながらは無理だったが、電車で学べる構造主義解説本。さりげなく上の『ソシュール』と同じような(こともないか)構成。いかにしてマルクス、ニーチェ、フロイト、そしてソシュールの思想が構造主義に受け継がれていったかがよくわかる。後半はフーコー、レヴィ・ストロース、バルト、ラカンの解説。わかりやすい項目に絞っているせいか、すらすら読める。