10.4

 レポートを書いた。今回も4200字で力尽きてしまった。しかし僕には二限から大学に行くことの方が大事だったのだ…許してください、Prof.Hiraishi。
 前に提出した、大江健三郎万延元年のフットボール』のレポートを返してもらった。思いがけない言葉が書いてあって、目を疑ってしまった。「素朴だが、よい人格が感じられる」
 僕は人間扱いされていた。